地上の星 中島みゆき 作詞・作曲
風の中のスバル
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った 見守られることもなく
地上にある星を誰も覚えていない
人は空ばかり見てる・・・
何気なくつけているTVに時どき、見入ってしまうことがある。
ドラマではない。
有名人でもスターでもないけれど、自分の居場所で輝いている人たち。 例えば、
雪深い北海道で、氷ばく祭りを支え続けている老人と都会から移り住んだ若者。
あるいは大阪ど真ん中、築70年の老朽ビルで閉店まで後1か月のバーのマスター。
それぞれ、人生の挫折を転機に、出会い、切り開き、人とつながりながら暮らす人たちだ。
どの人も不思議と軽やか。
マスターが言うように、「肩ひじ張らず、自分自身を楽しむこと、どんな人でもフラットに受け
入れること」 に努めてきたからだろう。
助けられてきた側が、あたたかい輪の中心で人を支える存在に変わっている。めぐりめぐって
人生ってどうなるかわからない。
「人は空ばかり見てる」 ・・・とかく人は届かない星に憧れ、名声・地位やお金を夢見る。
でも、地上でつつましく生きる「星の数ほどの」ひとたち、「自分の役割」と誠実に向き合う人
たちが、世の中を支えている。
HELPを出せば手を差しのべてくれる人たちでもある。皆さんも、地上に星を探してください。
さて、今年度もあとひと月。
思い出してみましょう。
1年前はどんな自分でしたか? 何を考えていたかな?
それからどんなことがありましたか?
そして・・・自分はどう変わったと思いますか?
まだまだ惑いの最中のひともいるでしょう。
でも、少なくとも、こんなところをのぞいてくれているみなさんは、それぞれに春を見つけようと
前を向いているにちがいない。
楓のメンバーもみな、一回りも二回りも、のびやかにたくましくなったように見えます。
サポーターとして、ともに山坂をのぼり下りしながら、逆に励まされることもたくさんありました。
感謝です!
遠く南国から海を越え、ツバメたちも帰ってくる春。
彼らのように、小さくとも広く高い視点で新たなシーズンを迎えましょう。

* NHK Dearにっぽん「味園ビル 最後の日々~大阪・千日前~」 オンデマンド配信中
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