『シャーロットのおくりもの』
( 作 E.B.ホワイト )
子豚のウィルバーは、未熟児で生まれたけれど、優しい女の子ファーンのおかげで、
農場ですくすく成長する。でも、このままでは、きっとクリスマスのハムにされてしまう!
彼の友だちクモのシャーロットは一計を案じ・・・・・・
彼女の知恵と尽力のおかげで、ウィルバーはまたもや命拾いするのだが、シャーロットのいのちの火は尽きようとしていた・・・
「これでだいじょうぶ。もうなんの心配もなく、くらしていけるはずよ。秋の日はどんどん短くなって、これからはさむくなるでしょう。木の葉が枝からはなれて、落ちてくるでしょう。クリスマスが来て、冬の雪がやってくるでしょう。あなたは生きながらえて、こおった世界の美しさを見ることができるのよ。だって、ザッカーマンさんは、だいじなブタに害をくわえようとはぜったいにしないでしょうからね。 冬がすぎると、日が長くなって、氷ががとけて牧場(まきば)には池ができるでしょう。ウタスズメがもどってきてうたい、カエルが目をさまし、あたたかい風がまた吹いてくるでしょう。 ウィルバー、あなたはそういう景色や音やにおいを、ぞんぶんに楽しむことができるのよ。この美しい世界を、この、すばらしい日々を……」
慈しむように、シャーロットは、季節のひとこまひとこまをつぶやきます。
自分が去ったあとも、変わらず続いていく世界の美しさを。
生きるって、どういうことか、彼女はウィルバーに託したのでした。
読み終えてふと顏を上げると、いつもの世界がちがって見える、そんなひとときでした。






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